疫病神世界線

「人に愛されたい」

そんな欲求を持っているにも関わらず、ナタリーは人から嫌われていた。

それは彼の顔が不出来だから?

いいえ。

とんでもないワルだから?

いいえ。

彼は”近くにいる人を不幸にしてしまう体質”を持っていたからだ。

何もないところでつまずくという小さなことから、頭に植木鉢が降ってくるという命にかかわることまで。

何も悪いことはしていない。

だけど、存在するだけで悪なのだ。

ナタリーは幼いながらにもそれを理解していた。

そんなところに、ボロボロの服を着た染(そまり)という青年が現れる。

染は被虐嗜好という性癖からか、ナタリーの特性をいたく気にいる。

愛されたいナタリーと、愛されたくない愛が欲しい染。

噛み合ってないようで噛み合っている二人は旅に出る。

世界の終わりを見るために。




005

Perry's Land in Sionia

ぺりーさんによるぺりーさんのためのサイト、キャラまとめ用

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